源田壮亮 選手に学ぶ、プロのプレー:ゴロをさばくようにメールを書け

源田たまらん

プロ野球界で最も守備のうまい遊撃手と言えばだれかと問われれば、一昔前は阪神の鳥谷、あるいはロッテの小坂(結構古いが)あたりが有力であったが、今は西武ライオンズの源田選手がずば抜けた存在と言えるだろう。 近年は、野球選手のプレーを数値データを使って統計的に評価する、セイバーメトリクスという手法が良く使われるようになった。そのうち守備の指標はUZRという指標である。 今シーズンの12球団の遊撃手におけるUZRの比較表を以下にしめす。
No選手チームUZR
1源田 壮亮L31.3
2坂本 勇人G9.9
3足立 了一Bs7.9
4京田 陽太D6.3
5田中 広輔C3.2
6中島 卓也F3.1
7大和DB2.6
8西浦 直亨S1.3
9藤岡 裕大M-6.2
10今宮 健太H-6.3
11茂木 栄五郎E-11.1
出展:https://1point02.jp/op/gnav/leaders/pl/pfs_advanced.aspx?sn=2018&lg=0&tm=0&ps=6&sl=1&sr=0&pn=-1 1.02 – Essence of Baseball | DELTA Inc. 2018/10/3参照 源田選手は圧倒的1位である。しかも2位の読売ジャイアンツ坂本選手に圧倒的大差をつけている。傑出した存在と言える。 世間では名手と評価の高い、DeNAベイスターズの大和選手や、福岡ソフトバンクホークス今宮選手はUZRによれば下位の選手となってしまうのは興味深いところだ。 またプロ入り2年目の中日ドラゴンズ京田選手が4位につけているのは大健闘と言えるだろう。(2017年のルーキーイヤーも4位)

余談ながら

わたしの贔屓は阪神タイガースである。ところが阪神の選手は、指標に計算されてもいない。何の差別か、いやがらせか? これは正遊撃手が固定されていないため、プレーの母数が不足しておりデータの解析ができないためである。なんと嘆かわしいことか。 俗に強い野球チームを作るにはセンターラインを固めろ、と言われている。センターラインとはすなわち、捕手、二塁手、遊撃手、中堅手の4ポジションである。このポジションに不動のレギュラーがいるチームは強いチームである。 このデータから見ても阪神だけ遊撃手が固定できていない。今シーズンの低迷の原因はこういったデータからも間接的に明らかとなっている。 さらに、せっかく定着しかけた北条選手がシーズン途中でけがで離脱したのは非常に残念なことである。来年の巻き返しに期待したい。

プロの凄みは何気ないプレーの中に宿る

守備の名手は、派手なファインプレーばかりが評価されるのではない。難しい打球を軽々と処理し、何気なく見えるプレーとしてしまうのが名手の名手たる所以なのだ。 そしてイニング間に何気なく行っているキャッチボールでさえ、正確に軽々とスローイング&キャッチする姿に美しさすら覚えるものだ。

それで自分はどうなの?

わたしはスポーツ選手ではない。しかし自分も職について給料を稼いでいる以上は、「プロのはしくれ」なのである。自分が日々職場で行う作業や判断は、はたして源田選手のプレーのように、正確で美しいプレーとなっているのだろうか。 プロ野球選手は厳選に厳選を重ねたエリートの中のエリートである。そして私は普通の会社員だ。給料の額だって比べるべくも無い差がある。 でもプロフェッショナルとしてお客様に接すると言う立場に本質的な差は無い。 何かことが起きてから大ファインプレーで取り返すのもよいが、それよりも 事前の準備と、能力において何事もなかったかのように済ますのがスマートである。 どたばたとするのではなく、粛々とこなせるのが理想である。 差別問題と戦ったキング牧師は次の言葉を残している。
 もし道路掃除の仕事があなたに回ってきたとするなら、
  ミケランジェロが絵を描いたように、一生懸命、道路を掃きなさい。
  ベートーヴェンが作曲したように、 一生懸命、道路を掃きなさい。
  シェイクスピアが詩を書いたように、一生懸命、道路を掃きなさい。
  あなたが一生懸命に道路を掃いた結果、
  天と地にいるすべての天使たちが働きの手を休め、こう言うようにしなさい。
  『ここに自分の役割を見事に果たした道路掃除人がいる』と。      

マーティン・ルーサー・キング牧師
キング牧師の言葉を受けるならば、源田選手がさばいたショートゴロのように、
メールを返信しなさい。と言ったところだろうか。 自分の振る舞いに常に自問自答が必要であろう。