3分でわかるシングルスピード 固定ギアの交換方法 取外し/取付

覚えておきたい固定ギアの交換

シングルスピード自転車では、変速機が無いためギア比を変えるためにはフロントのギアか、リアのギアの歯数を変えて調整する必要があります。本記事では、固定ギア(固定コグ)の交換方法、取り外し方法、取付方法を紹介します。

フリーギア(フリーコグ)の交換については以下の記事で解説しているのでご覧ください。

シングルスピードバイクへフリーコグ、フリーギアを取り付け、取り外しする方法、コツを画像入りで詳細に解説しています。

必要な工具

  • スプロケット戻し

なにはともあれ、これがなくては始まらないのが「スプロケット戻し工具」。多段変速用の物ではなく、シングルスピードに対応した「厚刃」用のものが必要です。シマノの工具なら「TL-SR22」です。

シマノ製でなくても、「1/2”×1/8”」対応と記載があれば厚刃用なのでOKです。


Amazonの商品リンクはこちら。

  • 15mmコンビネーションレンチ

シングルスピードのリアホイールを外すには、幅15mmのレンチが必要。コンビネーションレンチだと片側がメガネになっていて使いやすいです。

  • グリス

必須では無いが、絶対にあった方が良いのがグリス。固定ギアを装着するときにネジ部に塗っておくと、固着を防ぎ後で外そうとした際に比較的楽に外す事ができます。

作業手順 取り外し

まずはリアホイールを外します。方法は、下記の「フリーギアの取付 取り外し」の記事に書いたのでご覧ください。

無辺光 フリーギアの取付・取外し

ホイールを外したら、まずは固定ギアの「ロックリング」を外します。「スプロケット戻し」に付いている突起をロックリングの溝に引っ掛けて回します。ロックリングは左ネジなので回す方向に注意。写真の矢印の方向に回しましょう。

外れました。永い間外していなくて固着しているようなときは、「ラスペネ」や「556」などの潤滑剤を隙間に流し込んで、10分くらい待ってから作業すると外しやすいかも。

続いて固定ギア本体です。ここでも「スプロケット戻し」が活躍します。

「スプロケット戻し」のチェーンを図のように引っ掛けて、矢印の方向に回します。非常に固く締まっているので、怪我しないように注意して力を込めて作業しましょう。例によって固着している場合には隙間にラスペネを流すのも手です。

緩んだら手で回せば簡単に外れます。これで取り外しは完了です。


作業手順 取付け

取り付けは、取り外しと逆の手順です。工具の取付向きや回す向きに気をつけて作業しましょう。ねじ込む部分にはあらかじめ、グリスを塗っておくと次回再びバラす際に、バラしやすくなります。

まずは固定ギア本体。しっかり締めておきましょう。

ロックリングも緩まないようしっかり締めます。

これで取付作業は完了です。

併せてやりたいメンテ

シングルスピードではギア比を変えるために固定ギアの大きさを変えると、チェーンの張りが変わります。張りを調整するためにリアホイールを前後させると今度はブレーキの位置が合わなくなります。以下の記事を参考にリアブレーキの位置を調整しましょう。

シングルスピードバイクの場合、ギア比を変更するためにリアのコグ(ギア)やフロントのチェーンリングを交換した場合、チェーンの張り具合が変わっ...

なお固定ギアの場合、バックを踏んで後輪をロックさせる「スキッド」というテクニックで止まろうとする人たちがいますが、ブレーキに比べて制動距離が長くなり非常に危険なので、ちゃんとブレーキをつけてブレーキで止まりましょう。

スキッドとブレーキの制動距離の比較は、名著「ロードバイクの科学」の中に実験結果が載っています。

シングルスピードバイクのギア比を変えるには、リアのギアだけでなくてフロントのチェーンリングを変えるのも有効です。以下の記事をご覧ください。

シングルスピード自転車のチェーンリングの外し方、取り付け方。必要な工具と手順をご紹介。

ギア比を変えるわけでは無いですが、クランクのアームの長さを長くすればそれだけ少ない力で漕ぐ事ができます。逆に短くすればケイデンス(回転数)を上げやすくなるので最高速は伸びるかもしれません。そんなクランクの交換はこちらの記事。

変速がないシングルスピードでは、クランク長が重要なパラメータ。クランクを自分で外して交換できるとなにかと便利。その方法、必要な工具など紹介します。