プロフィール

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30代 技術系 会社員

理化学機器メーカーにて勤務

既婚 3人の子持ち

ブログのテーマ:読んだ本の感想 子育て 自転車 等について

知識は他人に説明できるようでなければ自分のものになったとは言えない。分かってはいるけど言葉にならない、ではいけないのである。

という事で自分の考えを言葉にして示していこうと言うのが当ブログの趣旨である。自分のために書いている体となってしまっていて、読者には優しくないかもしれない。(読みづらいかも。)もうちょっと読む人に何かを与えるような文章が書ければよいな、とは思っている。

1週間に1回の更新、1年で50回の更新、10年で500回の更新を目標にしたい。

自分とは何だろう。それは頭の中を流れ行く思考だろうか。思考は留まることを知らず、常に流れ動いていくが、言葉にすれば、その姿をきざみつけることができる。例え生の思考に対して化石のような物に過ぎなくとも。

我々自身の精神の中にもえいでる思想はいわば花盛りの春の花であり、それに比べれば他人の本から読み取った思想は石にその跡をとどめる太古の花のようなものである。
ショウペンハウエル 「思索」

一つの思想の真の生命は、思想がまさに言葉になろうとする地点に達するまで持続するにすぎない。その地点で思想は石と化し、その後は生命を失う。だが化石した太古の動植物のようにその思想は荒廃を免れる。我々は思想のつかのまの生命を、まさに結晶せんとする瞬間の結晶体の生命に比することができる。
ショウペンハウエル 「著作と文体」

私の読書遍歴

どうせこんなプロフィールのページはだれも読む人いないだろうから、だらだらと書いていこうと思う。

子供の頃から母親に毎週末図書館に連れて行ってもらっていた。その結果得られた読書習慣は、親からの何よりの贈り物であったと思う。

子供の頃はウルトラマンが好きで、ウルトラ怪獣の図鑑をよく読んでいた。漢字も多く使ってあったが、フリガナの助けを得て貪るように読んでいるうち、かなち読む力がついたと思う。好きこそものの上手なれ。

小学生高学年の頃は筒井康隆、江戸川乱歩、SF小説、ラブクラフトなどの怪奇•幻想小説などを好んで読んでいた。江戸川乱歩は少年探偵団と怪人二十面相あたりから入ったが、大人向けの猟奇小説も最終的には読んだものだ。

中学生、高校生くらいでは読書量が減ったが、高校生活も最後の方で、司馬遼太郎の「燃えよ剣」に出会い、読書熱が再燃する。司馬遼太郎は他、「峠」「世に棲む日々」「関ヶ原」などが好きだ。

大学生になると、運命的な本との出会いがあった。

兄が紹介してくれた2冊

「本を読む本」「知った気でいるあなたのための構造主義方法論入門」である。

この影響は大変大きかった。「本を読む本」はそれまで漫然と読んでいた本の読み方を変えてくれた。詳細に系統立てられた読書の方法論は読みの速度と正確さを向上させ、より難しい本へのチャレンジをさせてくれる。

「本を読む本」は、「読むに値する良書を知的かつ積極的に読むための規則」について述べた本である。 キーワードは「積極的読書」。良く整理・体系化された名著であり、読書家を自認するならぜひ読んでおくべき一冊。
「本を読む本」は読書論の古典ともいえる名著だ。その中で紹介されている読書法、点検読書とは、いわば「系統立てた拾い読み」のようなもので、一冊の本がどのような本であるか、短時間で効率よく性格に把握するための読書法だ。

構造主義に関して言えば、自分の携わっている「科学」や「工学」についてメタ的な視点を得ることができたのが大きかった。結局構造主義についてはよくわからないのだけれども、自分が当然と思って暮らしてきた世界観は、絶対的なものではない。相対的で立場により変わるものなのだ。ということを教えてくれた。

「知った気でいる…」は実はもう手元にないのだけれども、そのほか構造主義の入門書は何冊か趣味で読んでいる。以下にあげる3冊はいずれも新書で手に取りやすい。

哲学研究者の内田樹による、構造主義の初学者向け解説書。「寝ながら学べる」の枕ことばに偽りなく、気楽に読める一冊だ。思想を理解するには、歴史的経緯の理解が不可欠だが、構造主義前史の解説としてそこを丁寧にフォローしているのが好印象。
本書は、構造主義の中心人物の1人、「レヴィ・ストロース」の仕事にフォーカスを絞って解説した入門書である。レヴィ・ストロースの示した、親族関係の理論や神話分析の手法の説明を分かりやすく行う他、構造主義のバックボーンとなった数学理論について紹介する。
実存主義と構造主義は、コインの裏表である。筆者は本書の中で、古今の文学作品を交えながら、近代思想に大きな影響を与えた、構造主義、実存主義を、現代に生きる我々はどのように活用できるのか、を示している。

大学時代の本との出逢いのうち、ほかにも重要なものがある。それが「理科系の作文技術」だ。研究室の指導教官からの紹介で読んだ本だが、これもまた非常に大きな影響を受けた一冊である。

仕事で使える文章作成の参考書として、これに勝る本は無いというほどの名著。学生時代はもちろん、社会人になってからも間違いなく役に立つ。仕事は他人からの評価でその価値が決まる。その評価を左右するのが「理科系の作文技術」が伝える報告の技法だ。

社会人になってから一時期、読書から離れた時期もある。しかし、仕事に悩んでいたとき、ルソーの「エミール」を読み衝撃を受ける。

当時、お家問題みたいな社内政治に巻き込まれていた。会社のなかの派閥争いのようなものだ。他人や上司や経営者から望まれる姿であろうとして、自分の意と異なることも、自分の意だと思い込んで行動していたように思う。結果、私はグループを抜け、どちらのグループにも与さず通した。自分自身で考えて出した結論であった。

そんな折、ルソーの「エミール」を読んだ。そして感動した。それは第2部にある、「サヴォワ助任司祭の信仰告白」を読んだときのことである。

このあたり、一般的にはルソーの理神論的な主張が見られる、といった感じで思想史的にとらえているケースが多いと思うが、私には単純に自分で考えて生きることの大切さ、を語っているように思える。というかそうだと思う。ルソー自身、この見解はあくまで個人的なものであり、この内容にはこだわらず、自分なりに考えてみてね。それが大事だよ。という文脈で述べている。

他人の期待する姿と自分が自分自身に望む姿とのギャップに悩んでいた自分、そしてその中で、他人への過度な依存を断ち切ろうとしていた自分にとって、ルソーの言葉は大きかった。

エミールについては、いつかきちんと記事を書きたい。しかしあれだけの作品となると、つい身構えてしまうのでなかなか着手できていない。

私を支えてくれた、ルソーと「エミール」 ルソーは大好きな思想家です。と言っても読んだことがあるのは「孤独な散歩者の夢...

自転車について

自転車への傾倒は、大学を出て就職してからになる。

現在所有しているのは、米:Surly の Steamroller 1台である。

今までに、下記のバイクに乗ってきた

Marin クロスバイク
Trek 2.1 アルミロードバイク
ブリヂストン RNC7 クロモリロードバイク

自分で組み立てるのが好きである。ホイールも手組み派。いつかは鉄パイプを溶接して、自作のロードバイクに乗りたいものである。

クロスバイク、ロードバイクと4台のスポーツ自転車を所有してきましたが、最後に残った1台はシングルスピードのSurly Steamrollerでした。Last foreverな1台をご紹介。
シンプルで美しく、乗って楽しい、シングルスピード自転車(ピスト)の魅力を紹介します。 メンテナンスが簡単で信頼性が高く、気軽に乗れるシングルスピードは凝り固まった考えから私たちを解放して自由な自転車の楽しみ方を思い出させてくれます。

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