
書評:データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学
データの見せ方により人を騙すテクニックや、そもそもデータ処理に誤りがあるケース、恣意的にサンプリングを行う不正の例などが紹介されている。統計の原理を知らないでデータ処理を行った際に陥る誤謬(バイアス)も多数紹介されており、興味深い。
生成AI×プロダクトマネージャー(PdM)×中小企業診断士。X(旧Twitter)は@KovaPlus
データの見せ方により人を騙すテクニックや、そもそもデータ処理に誤りがあるケース、恣意的にサンプリングを行う不正の例などが紹介されている。統計の原理を知らないでデータ処理を行った際に陥る誤謬(バイアス)も多数紹介されており、興味深い。
タイトルからして、〇〇術的な凡百のノウハウ本のように見て取られるかもしれないが、そのような本とは一線を画する知的好奇心を刺激する優れた科学読み物である。コンピュータ科学で磨かれてきたアルゴリズム的思考を用いて人間を考える良書。
神林長平のグッドラック 戦闘妖精雪風 の中に出てくるブッカー少佐の言葉は仕事で判断ミスをしたときにいつも突き刺さる。「 そうなってほしくないことこそ、それに対処すべく頭を振り絞るべきで、いやなことを考えさえしなければそれは実現しないというわけではない。」