判断ミスをしたときはブッカー少佐の言葉を戒めにしよう:神林長平 戦闘妖精雪風

今日、仕事で判断ミスが発覚した。
過去の自分の判断が誤っていたために、今苦労している。

判断ミスをしたときは、いつも戦闘妖精・雪風のブッカー少佐の言葉を思い出す。これが秀逸なので紹介したい。

ブッカー少佐の独白

 そうなってほしくないことこそ、それに対処すべく頭を振り絞るべきで、いやなことを考えさえしなければそれは実現しないというわけではない。むしろ現実というのはその逆で意地悪なものなのだ、それを忘れていた、なんてばかだったんだ、とブッカー少佐が思い知ったのは、雪風のクッキー基地偵察作戦行動を司令センターでモニタしているときだった。

神林長平 「グッドラック 戦闘妖精・雪風」

物語中盤、ちょうど盛り上がるあたりのワンシーンである。ブッカー少佐は、主人公が所属する部隊の現場指揮官であり、中間管理職である。ブッカー少佐はまさしく、判断ミスをしてしまった。その自戒が、以上の独白である。

そう、現実はいつも意地悪で、仕事で起きてほしくないことはいつも起きる、ように感じられるのだ。

実際は心配していても起きないこともかなり多い。

しかし、この手の失敗は発生すると非常に苦しむために、強く後々まで印象に残る。そのため、いつも現実は意地悪なように感じるものだ。

あるときにしでかした判断ミスは、大量の仕事の中に潜り込み、ずっと隠れて待っている。ここぞというときまで、じっと機をうかがって迂闊には姿を見せない。そして最良の(最悪の!)タイミングで我々の前に躍り出てくるのだ。



そのやり口はしたたかだが、ズルはしていない。正々堂々とこちらの非をついてくるのだ。

起きてほしくないことと向き合う

起きてほしくないことにこそ、手を打っておかなければならないのに、そのリスクを軽視してしまう。

結果、発覚が遅れる→忙しい時期に時間を取られる→次のミスを生む、という悪循環が生まれる。

うまくいっているときは、積極的に起こってほしくないことに先回りして手をうっている。そうすれば何事も無かったかのように仕事は終えられる。

様々なトラブルをあの手この手で解決しプロジェクトを成功に導くリーダーは一見派手で見栄えがする。

しかし最も上等なのは事前にトラブルの目をつみ、粛々と何事もなかったかのように期日に間に合わせるリーダーだ。

それは予防接種の効果のように、わかりにくいものだ。
予防接種も、あらかじめ受けておいたから、病気に感染しなかったのか、受けなくとも感染しなかったのか、特定の個人を対象にその効果を明らかにすることは難しい。

しかし、それでも予防接種を受ける選択をするのが、正しいリスク評価であろう。

地味に粛々と仕事を終わらせる技術者でありたい。
しかし、今は時すでに遅し。ミスを取り返すべく、頑張ろう。

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