雑記

書評

書評「生物と無生物のあいだ」福岡伸一/動的平衡とテセウスの船

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)夏休み。海辺の砂浜を歩くと足元に無数の、生物と無生物が散在していることを知る。美しいすじが幾重にも走る断面をもった赤い小石。私はそれを手にとってしばらく眺めた後、砂地に落とす。ふと気がつくと、その隣に...
書評

書評:アルゴリズム思考術 コンピュータ科学から読み解く人間像

アルゴリズム思考術:問題解決の最強ツールアルゴリズムというのは問題解決に用いられる有限な一連の手順にすぎず、コンピュータよりもはるかに広い範囲で用いられる。そしてはるかに昔から存在する。「アルゴリズム思考術」本書では、人が日々直面する困難に...
書評

神林長平「ぼくの、マシン」の世界を実現するchromebook

いま集合的無意識を、 (ハヤカワ文庫JA)「ぼくの、マシン」とchrome book「ぼくの、マシン」に神林長平の見た未来はchrome bookで実現されつつある。 「ネットワ ークに接続しなくてはコンピュ ータはコンピュ ータとして機能...
書評

視覚が無いから死角が無い?「目の見えない人は世界をどう見ているのか」を読む

目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)目あきは不自由なものだな幕末期に名を挙げた新撰組、その鬼の副長といえば、土方歳三である。その土方歳三の兄は、土方為次郎といった。目が見えない盲人ではあったが、非常に豪胆な人物だったそうだ...
書評

司馬遼太郎:酔って候「伊達の黒船」蒸気機関を完成させた貧乏職人

新装版 酔って候 (文春文庫)幕末期、ペリーの黒船が来航してからたった7年という短期間で日本は国産の蒸気船を開発した。日本技術史上初の偉業を成し遂げたのは、90万石を誇る西国の雄藩、薩摩藩である。薩摩藩では藩の一大プロジェクトとして藩の英知...
書評

脳髄はものを思うにはあらず 「知能はどこから生まれるのか」大須賀公一 を読む

ノウズイはものを思うにものを思うにはあらずものを思うはものを思うはむしろこの街 大槻ケンヂ:筋肉少女帯「サンフランシスコ」 知能の源泉はどこにあるのかゴリゴリの制御工学者であった筆者が抱いた問い。それは知能の源泉とは何なのか、と言うものであ...
書評

「本を読む本」を読む。その2:点検読書のすすめ

本を読む本「本を読む本」は、「読むに値する良書を知的かつ積極的に読むための規則」について述べた本である。下記の記事では、そのエッセンスとして「積極的読書」というキーワードに着目して紹介した。しかし、「本を読む本」においてなされた重要な指摘は...
書評

「本を読む本」を読む。その1:本を血肉とする積極的読書のすすめ

一生のあいだずっと学びつづけ、「発見」しつづけるには、いかにして書物を最良の師とするか、それを心得ることが大切なのである。この本は、何よりもまず、そのために書かれたものである。(M.J.アドラー、C.V.ドーレン、「本を読む本」)「本を読む...
ピストバイク

通勤やツーリングにもおススメ:ピストバイクの魅力とメリット

シングルスピードとは?シングルスピードバイク(ピストバイク)は変速機のない自転車です。安いママチャリと構造は一緒です。でもスポーツ用のシングルスピードはママチャリとは一線を画するまったく別物の走行性能があります!なにせ、競輪選手が乗っている...
レビュー

世界一小さなサーカス どん亀座のキマグレサーカスを楽しむ2つのコツ

団員が団長を含めて二人しかいない、世界一小さなサーカス、どん亀座のキマグレサーカスを見てきたが、とても良かったので感想を。どん亀座:リンクキマグレサーカスってこんなサーカス団長のカメちゃんと、相方のシドロモドロフの2人が繰り広げる愉快なステ...