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タコの知性を知り、人間の心を知る:タコの心身問題 書評

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源哲学者である著者がタコの生態の観察を通じて、単なる物質である我々にどのようにして知性や心が生まれたのかを探る一冊。タコやイカ等の頭足類が主たる題材ではあるが、そのテーマは頭足類を一つのモデルとして...
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書評:理科系の作文技術 木下是雄

理科系の作文技術 (中公新書 (624))大学時代にお世話になった助教の先生から教えていただいた本。実用的(仕事で使える)な文章作成の参考書として、これに勝る本は無いというほどの名著。学生時代はもちろん、社会人になってからも間違いなく役に立...
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現代でも色あせないビジネス書の古典 「論語と算盤」 渋沢栄一

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)渋沢栄一は日本資本主義の父、実業界の父と称せられる明治時代の大実業家。本書はその渋沢さんの思想を講演をもとにまとめたもの(の現代語訳)である。現代社会において、指摘される資本主義や実業が内包する問題点、・...
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お金も時間もかけずに厚い胸板を作る プリズナートレーニング

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ私の身体は貧弱で、懸垂ができるようになりたい!胸板を厚くしたい!と思っていた。でもジムに通うのはお金も時間もかかるし、続かなそう。自宅でできる良いトレーニングが無いか、探して見...
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読書感想:知的生産の技術 梅棹忠夫

知的生産の技術 (岩波新書)生態学者、民俗学者である梅棹忠夫の情報整理、発想法の技術論。ベストセラーとなった本である。初版は1969年。当ブログでも紹介している、思考の整理学にも一脈通じる所あり。ノートの取り方から、カードを使って情報整理す...
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書評:外山滋比古 思考の整理学 を読む

思考の整理学 (ちくま文庫)「東大生が読んだ」のコピーで有名な思考法についての本。よく大学生協にも置いてあったりするので、目にした事がある方も多いのでは。著者の外山滋比古氏は 、お茶の水女子大学名誉教授、日本の英文学者、言語学者、評論家、エ...
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書評:内田樹 寝ながら学べる構造主義 を読む

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))哲学研究者の内田樹による、構造主義の初学者向け解説書。「寝ながら学べる」の枕ことばに偽りなく、気楽に読める一冊だ。特に、構造主義が生まれるに至った時代的背景についての解説は分かりやすい。思想を理解する...
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書評:上野千鶴子 情報生産者になる を読む

情報生産者になる (ちくま新書)「ひとが答えのない問いに立ち向かうための、だれにでもわかり、どこでも通用するノウハウです。」フェミニストであり社会学者の上野千鶴子による、情報を消費するだけではなく、価値のある情報を生産するための方法論。研究...
哲学

書評:山口周 武器になる哲学 を読む

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50学生時代、哲学と美術を専攻し、現在はコンサルタント会社に勤務する山口周氏による、「実用的」という観点でまとめられた哲学・思想の解説書。50人の哲学者(自然科学者等も含まれるが...
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書評:内田樹 常識的で何か問題でも を読む

常識的で何か問題でも? 反文学的時代のマインドセット (朝日新書)日本の哲学研究者、コラムニストであり、合気道家でもある内田樹氏。本書は内田氏がAERA誌に連載していた「eyes」巻頭コラムを書籍化したもの。一つのコラムは900字程度と小さ...