書評一覧

書評:科学と非科学 その正体を探る 中屋敷 均

筆者はウイルス等を専門とする生物学者。題名からして科学哲学の本である。そして実際科学哲学を扱っているのだが、根底にあるのは、科学をどう扱うかということを通じて、「我々はこの世界でどうやって生きていくの?」という実存的な問いだ。

書評:「無知」の技法 Not Knowing

無知の技法は「無知」を受け入れ、無知であるが故に開くことができる可能性に着目する。誰も正解を知らない、正解が存在するかも分からない世界において生きるために、「知らない」と言うことと向き合う姿勢が必要不可欠と教えてくれる。

書評「ファクトフルネス」ハンス・ロスリング著

人々が世界を認識する際に、思い込みによって事実と異なるイメージを持っていることに気づいたハンス氏。10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣、をファクトフルネスと名付け、一冊の本にまとめあげた。それが本書である。