
書評:内田樹 寝ながら学べる構造主義 を読む
哲学研究者の内田樹による、構造主義の初学者向け解説書。「寝ながら学べる」の枕ことばに偽りなく、気楽に読める一冊だ。思想を理解するには、歴史的経緯の理解が不可欠だが、構造主義前史の解説としてそこを丁寧にフォローしているのが好印象。
哲学研究者の内田樹による、構造主義の初学者向け解説書。「寝ながら学べる」の枕ことばに偽りなく、気楽に読める一冊だ。思想を理解するには、歴史的経緯の理解が不可欠だが、構造主義前史の解説としてそこを丁寧にフォローしているのが好印象。
「ひとが答えのない問いに立ち向かうための、だれにでもわかり、どこでも通用するノウハウです。」 社会学者の上野千鶴子による、価値のある情報を生産するための方法論。研究者時代の自身の経験や東大や立教大などでのゼミでの指導方法論などをまとめた一冊。
学生時代、哲学と美術を専攻し、現在はコンサルタント会社に勤務する山口周氏による、「有用性」という観点でまとめられた哲学・思想の解説書。50人の哲学者(自然科学者等も含まれるが)とその思想を山口氏の視点から紹介している。
日本の哲学研究者、コラムニストであり、合気道家でもある内田樹氏が連載していた巻頭コラムを書籍化。一つのコラムは900字程度と小さくまとまっており読みやすい。リスクに備える姿勢が本書のテーマである。内田氏のファンの方向けの書籍という印象だ。
人工知能と経済学の関係を研究する経済学者の井上智洋による、AIが発展した未来における、日本におけるベーシックインカム論。現代日本において、明治以降の国家教育によって作られた儒教的エートスが根強く、勤労を美化しすぎているとの指摘は注目。
読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) 私は批評しないといけない本は読まないことにしている。読んだ...