
書評:「よわいかみ つよいかたち」かこさとし 材料力学への誘い
幼い頃に読んだある絵本の記憶。記憶を辿るとかこさとし氏の「よわいかみ つよいかたち」に行き当たった。一枚の紙が、折り方によって断面形状を変えることで強度を高めることができる、というその内容。保育園の時に覚えた感動は今読んでも色あせない。
生成AI×プロダクトマネージャー(PdM)×中小企業診断士。X(旧Twitter)は@KovaPlus
幼い頃に読んだある絵本の記憶。記憶を辿るとかこさとし氏の「よわいかみ つよいかたち」に行き当たった。一枚の紙が、折り方によって断面形状を変えることで強度を高めることができる、というその内容。保育園の時に覚えた感動は今読んでも色あせない。
ゴリゴリの制御工学者であった筆者が抱いた問い。それは知能の源泉とは何なのか、と言うもの。その問いを探るために筆者はムカデ型ロボットを作り、構成論的アプローチからその問いに迫る。そしてその武器は、哲学者フッサールが提唱した、「現象学」である。