
書評「実存と構造」三田誠広 孤独に自由を追う実存と束縛し癒しを与える構造
実存主義と構造主義は、コインの裏表である。筆者は本書の中で、古今の文学作品を交えながら、近代思想に大きな影響を与えた、構造主義、実存主義を、現代に生きる我々はどのように活用できるのか、を示している。
生成AI×プロダクトマネージャー(PdM)×中小企業診断士。X(旧Twitter)は@KovaPlus
実存主義と構造主義は、コインの裏表である。筆者は本書の中で、古今の文学作品を交えながら、近代思想に大きな影響を与えた、構造主義、実存主義を、現代に生きる我々はどのように活用できるのか、を示している。
哲学研究者の内田樹による、構造主義の初学者向け解説書。「寝ながら学べる」の枕ことばに偽りなく、気楽に読める一冊だ。思想を理解するには、歴史的経緯の理解が不可欠だが、構造主義前史の解説としてそこを丁寧にフォローしているのが好印象。