哲学

書評

タコの知性を知り、人間の心を知る:タコの心身問題 書評

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源哲学者である著者がタコの生態の観察を通じて、単なる物質である我々にどのようにして知性や心が生まれたのかを探る一冊。タコやイカ等の頭足類が主たる題材ではあるが、そのテーマは頭足類を一つのモデルとして...
哲学

書評:内田樹 寝ながら学べる構造主義 を読む

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))哲学研究者の内田樹による、構造主義の初学者向け解説書。「寝ながら学べる」の枕ことばに偽りなく、気楽に読める一冊だ。特に、構造主義が生まれるに至った時代的背景についての解説は分かりやすい。思想を理解する...
哲学

書評:山口周 武器になる哲学 を読む

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50学生時代、哲学と美術を専攻し、現在はコンサルタント会社に勤務する山口周氏による、「実用的」という観点でまとめられた哲学・思想の解説書。50人の哲学者(自然科学者等も含まれるが...
書評

100分de名著 ルソー「エミール」を読む

私を支えてくれた、ルソーと「エミール」ルソーは大好きな思想家です。と言っても読んだことがあるのは「孤独な散歩者の夢想」と「エミール」だけなのですが。ルソーの特徴は、本人の感情が文章に良く表れていて、本人の感動や喜びや怒りや悲しみが自分のこと...
仕事の話:PdM奮闘記

「相関関係」の罠:関係があるだけでは役に立たない

「AとBの関係を調査した結果、相関関係があることが分かりました。」このような報告は何かの調査結果などで良く目にします。相関関係とは、AとBの値の変化に何らかの連動する関係性が見られることを指します。例えば「Aが増えるとBが増える」のは正の相...
読書論

哲学者が語る読書術「読書について」 ショーペンハウエル

箴言を多く残した哲学者 の読書論アルトゥール・ショーペンハウエル は18世紀~19世紀に活躍したドイツの哲学者である。主著は「意志と表象としての世界」であるが、今回紹介する「読書について」も広く読まれている著作である。内容は、その名の通り読...