kova

書評

司馬遼太郎:酔って候「伊達の黒船」蒸気機関を完成させた貧乏職人

新装版 酔って候 (文春文庫)幕末期、ペリーの黒船が来航してからたった7年という短期間で日本は国産の蒸気船を開発した。日本技術史上初の偉業を成し遂げたのは、90万石を誇る西国の雄藩、薩摩藩である。薩摩藩では藩の一大プロジェクトとして藩の英知...
書評

脳髄はものを思うにはあらず 「知能はどこから生まれるのか」大須賀公一 を読む

ノウズイはものを思うにものを思うにはあらずものを思うはものを思うはむしろこの街 大槻ケンヂ:筋肉少女帯「サンフランシスコ」 知能の源泉はどこにあるのかゴリゴリの制御工学者であった筆者が抱いた問い。それは知能の源泉とは何なのか、と言うものであ...
書評

「本を読む本」を読む。その2:点検読書のすすめ

本を読む本「本を読む本」は、「読むに値する良書を知的かつ積極的に読むための規則」について述べた本である。下記の記事では、そのエッセンスとして「積極的読書」というキーワードに着目して紹介した。しかし、「本を読む本」においてなされた重要な指摘は...
書評

「本を読む本」を読む。その1:本を血肉とする積極的読書のすすめ

一生のあいだずっと学びつづけ、「発見」しつづけるには、いかにして書物を最良の師とするか、それを心得ることが大切なのである。この本は、何よりもまず、そのために書かれたものである。(M.J.アドラー、C.V.ドーレン、「本を読む本」)「本を読む...
ピストバイク

通勤やツーリングにもおススメ:ピストバイクの魅力とメリット

シングルスピードとは?シングルスピードバイク(ピストバイク)は変速機のない自転車です。安いママチャリと構造は一緒です。でもスポーツ用のシングルスピードはママチャリとは一線を画するまったく別物の走行性能があります!なにせ、競輪選手が乗っている...
読書論

読書百遍義自ずから見る、は本当か 検証した論文を読んだ

「読書百遍義自ずから見る」あるいは「読書百遍意自ずから通ず」という言い回しがある。もとは三国志に出てくる言葉だそうだ。例え意味が分からない文献であっても、数多く読み通すことで自然と意味が理解できるようになるということを指す。江戸時代の寺子屋...
書評

タコの知性を知り、人間の心を知る:タコの心身問題 書評

タコの心身問題――頭足類から考える意識の起源哲学者である著者がタコの生態の観察を通じて、単なる物質である我々にどのようにして知性や心が生まれたのかを探る一冊。タコやイカ等の頭足類が主たる題材ではあるが、そのテーマは頭足類を一つのモデルとして...
書評

書評:理科系の作文技術 木下是雄

理科系の作文技術 (中公新書 (624))大学時代にお世話になった助教の先生から教えていただいた本。実用的(仕事で使える)な文章作成の参考書として、これに勝る本は無いというほどの名著。学生時代はもちろん、社会人になってからも間違いなく役に立...
書評

現代でも色あせないビジネス書の古典 「論語と算盤」 渋沢栄一

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)渋沢栄一は日本資本主義の父、実業界の父と称せられる明治時代の大実業家。本書はその渋沢さんの思想を講演をもとにまとめたもの(の現代語訳)である。現代社会において、指摘される資本主義や実業が内包する問題点、・...
書評

お金も時間もかけずに厚い胸板を作る プリズナートレーニング

プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ私の身体は貧弱で、懸垂ができるようになりたい!胸板を厚くしたい!と思っていた。でもジムに通うのはお金も時間もかかるし、続かなそう。自宅でできる良いトレーニングが無いか、探して見...