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シングルスピードとは?
シングルスピードバイク(ピストバイク)は変速機のない自転車です。安いママチャリと構造は一緒です。でもスポーツ用のシングルスピードはママチャリとは一線を画するまったく別物の走行性能があります!なにせ、競輪選手が乗っている自転車と同じ構造・自転車なので、圧倒的に楽に速く走れます。この爽快感はたまらない。
スポーツサイクルでは多段変則が当たり前ですが、あえての無段変速です。ちょっと不便と思うかもしれないけれど、これがいいんです。
シングルスピードバイクには、後輪が空回りするフリーコグ(フリーギア)タイプと、ペダルと後輪の回転が完全に直結している(足を後ろに回すと自転車が後ろ向きに走る)固定ギアとがありますが、固定ギアは慣れないと危ない、特に下り坂が怖いので、最初はフリーコグがおすすめ。あと前後ブレーキはしっかり付けましょう。
そんなシングルスピード自転車の魅力を本記事ではじっくり紹介します。
シングルスピードの魅力
変速機のない、シングルスピードバイクのメリットをご紹介。わたしの愛車はSurly Steamroller.
1)メンテナンスが楽で気軽に乗れる
変速機が無いと、調整もいらない。清掃も楽ちん。故障もない。まずはこれが大事。自分で自転車を組んでみたい人にも最初の1台におすすめ。変速機がないので比較的手を出しやすいし、部品代も安く上がります。
こんなお買い物にも気軽に使えますし、
通勤に使うにもぴったりです。街乗りには最適で、風景にも溶け込む。肩肘張らない自然さがある。
もちろん休日はこんなツーリングに出かけてもよいです。これはサイクリストの聖地、しまなみ海道に行った時の写真。変速機が無いので輪行する時に気を使うポイントが減るのも見逃せないメリット。
太いタイヤが履ける、SurlyやAllcityとかのモデルなら、こんなオフロードでも行けます。泥だらけになった後の洗車も簡単。
変速機が無いのでチェーンを外しやすい、というのもポイントです。
2)見た目がシンプル
道具としてシンプルな方がカッコいいと思う。「道具として」は日常生活の中の道具として。レース用の道具=機材 ならまた違うでしょう。でもブレーキは絶対つけましょう。
3)世の中の物欲を刺激する広告に惑わされない。
やれ11速化だ、電動コンポだ、新型パーツだ、という商業主義の売らんかな的な風潮がロードバイクの世界にはある。世の自転車雑誌はほとんど新型部品の紹介記事ばかりだ。シングルスピードは部品の点数も少ないし、部品自体がもう成熟しているのであまり部品をとっかえひっかえにはならないのではないか。シングルスピードバイクを早く走らせるには己の肉体とスキルを磨くのが一番だ。(私は全然走れませんが。)
4)手組ホイルが活躍できる。
ロードバイクの変速多段化によりホイールのオチョコ量が増大したため、現代のロードバイクにおいては手組ホイールはもう絶滅寸前であろう。よい手組ホイールが組めない。組むためにはすごくお金がいる。オフセットリムとかね。
シングルスピードはギアが1枚でオチョコが無いので、手組でも良いホイールが組める。私のバイクも前後自作の手組ホイールである。自作のホイールで走るのはとても気持ちの良い体験である。
5)走るのもシンプル
ギアが無いので、無心でクランクを回すのみである。坂道では、ケイデンスは当然落ちる。むしろケイデンスを落とせば出力/パワーは増大できる。体の使い方を工夫すれば、ギア1枚でも案外と登れるもの。きつい坂なら、重力の大きさをしっかり肉体に感じ取れ。テクノロジーに頼らず、肉体に回帰せよ!わたしはシングルスピードに変えてからサイクルコンピュータも外しました。
ゆっくり登れば峠も登れる!写真は大垂水峠。ケイデンスをあえて落とすことでパワーを大きくすれば重いギアを回せます。
おすすめのブランドは?
まったくの個人的趣味ですが、下記のブランドを推します。
Fuji Feather
ピストブームの火付け役で定番だけどカッコいい。比較的お手頃な値段も魅力。イチオシ!
公式HPはこちらから
このFuji track arcv (トラックアーカイブ)もすごくかっこいいね。アルミ製の前下がりスローピングフレーム。欲しいです。
CARTEL BIKE
東京/西麻布のストリートバイクショップ“DINER”によるオリジナルブランド。細身のクロモリパイプで構成されたフレームが美しい。ホリゾンタルの「Avenue」と、前下がりスローピングの「Avenue lo」から選べるほか、女性用モデル“Rue”のラインナップもあるのがポイント高し。
しっかりとした作りのフレームとパーツ構成ながら、お値段もリーズナブルなプライスで注目したいブランド。Amazonでも楽天でも購入できるところも良し。
公式HPはこちら。
東京/西麻布にあるストリートバイクショップ”DINER”がプライベートブランドCARTELBIKESを立ち上げました。
“CARTEL”はイタリア語で”掲示”,”挑戦状”の意味で、一過性の物ではなく永く愛されるものを今、作り上げるべく生まれました。
10年後、20年後にも語り継がれるものでありたいその挑戦状であり、未来に残すべき物を作り続けていきます。
“DINER”楽天ショップページから引用。
買うならホリゾンタルの「Avenue」がオススメか。コスパの良さとシルエットの美しさに分があると思います。
このベージュのカラーは、往年のsurlyのクリーム色モデル通称“Cream roller”を彷彿とさせますね。これ欲しい。
前下がりで攻撃的なスタイルの“Avenue lo”。
Cinelli(チネリ)
Mashとのコラボモデルや、Vigorelliが超有名。
公式HPはこちらから
このCinelli MASHはメチャかっこいいね。一時期本気で買おうと思ってました。
こちらはVigorelli Alu。アルミフレーム。 鉄製のVigorelliもある。
中でも最近出てきた、チネリの「Tutto」は注目のバイク。シングルスピードシクロ(SSCX)寄りで、何とベルトドライブにも対応のフレーム。カラーリングもCool!!
LEADER BIKE
アルミの大口径パイプでゴリゴリの高剛性そうなバイクを作っているメーカー。エアロフレームの725とかが人気なのでは。お値段は高め。鍛え抜かれた脚があれば速そうだが、硬くて乗り心地は良くなさそう。(乗ったことは無い。)
公式HP→こちらから
Surly Steamroller
自分で所有しているし、間違いなくお勧め。
公式HP→こちらから
Steamroller は最も単純な形の自転車。よくトラックバイクと比べられるが、もっとそれ以上のものだ。崩れかけた市道での優れものとして造られていて、そのたっぷりしたタイヤクリアランスは、ミニマリストの通勤者と同時に、道路に撒いた塩がドライブトレーンに及ぼす損害を知っている熱心な冬期の通勤者にとっても最高の選択だ。
最初に生み出したモデルの一つとして、Steamroller は本当に家族の一員のようなものだ。オレたちは実際に好きなものの話をしているんだ。君のいかれた叔父さんのノーマンが、手品をやってサンクスギビングのパーティーをめちゃめちゃにするのとは訳が違う。
Surly HPから
Allcity Natureboy
画像はこちらから→ https://theradavist.com/2012/12/beautiful-bicycle-jeffs-all-city-nature-boy-zona/
サイトはこちら http://ride2rock.jp/products/100425/
シングルスピードシクロクロス。Surlyと親会社は一緒だったりする。
Affinity Cycles
公式サイトはこちら
代表作Lo Pro がかっこいい。やっぱり前下がりスローピング、パシュートスタイルは早そうでかっこいいね。
Panasonic オーダーピスト
サイトはこちら http://cycle.panasonic.jp/products/pos/fpos/
パナソニックは電機メーカーとして有名だけど、日本の自転車メーカーとしてはブリヂストンと並ぶ老舗だ。パナソニックではMade in Japan のクロモリバイクをジオメトリ、カラー、小物までフルオーダーできる。いわゆるパナモリだ。次にもし乗るならこれかな。
まとめ比較表
ブランド名 | Fuji | Fuji | CARTEL BIKE | CARTEL BIKE | Cinelli | Cinelli | Cinelli | LEADER BIKE | Surly | Allcity | Affinity | Panasonic |
バイク名 | Feather | Track arcv | Avenue | Avenue lo | MASH Bolt 2.0 | Vigorelli Alu | Tutto | 725 | Steamroller | Natureboy disc | Lopro | POS |
ジャンル | ピスト | ピスト | ピスト | ピスト | ピスト | ピスト | ピスト/グラベル | ピスト | ピスト/グラベル/ロード | シクロクロス | ピスト | ピスト |
販売形態:フレーム or 完成車 | 完成車 | 完成車 | 完成車 | 完成車 | フレーム | フレーム/完成車 | フレーム/完成車 | フレーム/完成車 | フレーム/完成車 | フレーム/完成車 | フレーム | フレーム |
価格 | ¥69,000 | ¥88,000 | ¥60,500 | ¥81,400 | ¥125,000 | ¥100,500 | ¥90,000 | ¥75,000(フレーム) | 500$(1$108円として¥54,000) | ¥168,300(完成車) ¥89,100(フレーム) | ¥83,000 | ¥135,000〜 |
フレーム重量[kg] | – | – | – | – | 1.50(フレーム) 0.56(フォーク) | 1.57(フレーム) 0.59(フォーク) | 2.00(フレーム) 0.95(フォーク) | – | 1.90(フレーム) 0.85(フォーク) | – | – | – |
完成車重量[kg] | 9.2kg | 8.1kg | 9.8kg | 9.8kg | – | – | – | – | – | – | – | – |
材質:フレーム | 鉄(クロモリ) | アルミ | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) | アルミ | アルミ | 鉄(クロモリ) | アルミ | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) |
材質:フォーク | 鉄(クロモリ) | カーボン | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) | カーボン | カーボン | 鉄(クロモリ) | カーボン | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) | 鉄(クロモリ) |
サイズ[mm] | 430〜580 | 490〜560 | 490〜590 | 500〜580 | 520〜590 | 500〜580 | 520〜590 | 460〜580 | 490〜620 | 460〜550 | 530〜605 | オーダー |
ブレーキケーブルの処理 | バンド止め | バンド止め | バンド止め | バンド止め | なし | ケーブル内蔵 | ケーブル内蔵 | ? | なし | アウター受け有り | ケーブル内蔵(日本モデルのみ) | なし |
カラー | 4種類 | 3種類 | 7種類? | 4種類 | 1種類 | 1種類 | 1種類 | 4種類 | 2種類 | 1種類 | 5種類 | オーダー |
ネット販売 | 有り | 有り | 有り | 有り | ? | 有り | 有り | 有り | ? | ? | 有り | ? |
備考 | ブレーキ取り付け穴なし | Vブレーキ対応 ベルトドライブ対応 タイヤ35cまで可 | ディスクブレーキ 490サイズ以下はタイヤ650b規格。 タイヤは38cまで可 | 日本モデルのみブレーキ穴あり | 受注生産品 ブレーキ穴無し |
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