シングルスピードや、クラシックなロードバイクに多い、スクエアテーパーBB向けのクランクの取り外し→取り付け。シングルスピードの場合は、ロード以上にクランクの長さはキーポイントになるので自分で交換できると便利ですね。
目次
スクエアテーパーBBって何?どこを見ればわかる?
スクエアテーパーBBとは、スクエア(四角)でテーパー(傾斜)が付いている軸のBB(ボトムブラケット)のこと。
こんな感じで四角い断面で、先細になるように傾斜が付いている。ゲーム、バイオハザードでは、クランク回しでクランクを回して扉とか、プールの水を抜くとかいうイベントがあるけど、あれも大抵スクエア軸のクランクだね。
クランクのキャップボルトを外して、クランクの軸の形をみればスクエアがどうかわかる。最近のロードバイクはホローテックとかの剛性が高いBB+クランクなので、シングルスピードとかママチャリとかクラシックなロードクランクにしか使われていないでしょう。
取り外し
チェーンがあってはクランクも外しづらいと言うもの。まずはチェーンを外そう。下記の記事に方法を書いたぞ。わからない人は見ておくれ。
お題になってもらうのは、Surly Steamrollerで使用している、SuginoのRD2メッセンジャークランクだ。まずは、クランクのキャップボルトを外そう。
六角レンチ(アーレンキー)でぐいっと力を込めれば外れるはず。
次に登場するのは、「コッタレスクランク抜き」なる工具。上の写真で、左側に写っているネジ部をクランクに切られている雌ネジにねじ込んでいく。
手で回して行って突き当たるまで入れたらOK。
そしたら飛び出した工具の端にある六角穴にアーレンキーを入れてぐいっと回そう。真ん中の軸が押し出されてBBを押してくれる。どんどん押し出していけば、クランクがBBから外れてくれる。
外れてくれる、外れてくれるはずなんだけど、久しぶりに外すので勘合部が固着しているのかめちゃくちゃ固い。こう言う時は一旦ブレイクしよう。
クランクとBB軸の間に潤滑油を流して外れやすくします。私はラスペネを常用しています。ラスペネ便利。
写真だとノズルが当たっている場所が変ですが、ちゃんと四角い軸とクランクの隙間に油が回るように挿しましょう。注油したら油が浸透するまでしばし休憩。逆側のクランクを作業してもよし。お茶飲んで待っててもよし。5分から10分待ってから再チャレンジ。
外れました。反対側も同じ要領で作業しましょう。怪我に気をつけて慎重に。
この先BBまで外す場合は次の記事をご参考くだされ。
取り付け、そして自転車DIYの注意
取り付けは特別な工具もいらないのでアーレンキーでしっかりしめていけばOK。
固着しないように、勘合部にはグリスを塗っておきましょう。
この「しっかり」しめると言うのが実は難しいもの。恥ずかしながら自分で組んだSteamrollerに乗って片道11kmの通勤中にクランクが緩んですっぽ抜けたことがあります。あの時は手持ちの工具でクランクの六角ボルトが締められず、5kmぐらいを片足ペダリングでのりきった苦い思い出。。。
組み立て時はしっかり締まっていても、乗っているうちに振動や外力で緩んできます。それが機械と言うもの。思うにしっかり締めることも重要ですが、定期的な各部の点検と、増し締め、そして自転車の不穏な症状に早く気付く注意力が更に重要だと思います。このときのクランク緩みは、定期的に各部のネジの緩みを点検していれば防げたし、乗っていたときの前兆としては、直前には自転車の剛性が下がって踏み込んだ時に自転車がたわむ感覚がありました。そんときは「俺の脚力も相当上がってきて、steamrollerでは剛性不足になったか?」などと自惚れていたわけだが、そんな急に脚力があがってたまるかと。皆様はお気をつけて。
他にもハンドルがばかに柔らかいなぁと思ったら、ステムのクランプが緩んでいたりとか。自分で自転車組むのは楽しいですが、命を預ける乗り物なので、自己責任でしっかり管理していきましょう。
今回の作業で使った工具
今回使った工具のまとめ
・アーレンキー(太いサイズが必要。)
・コッタレスクランク抜き(¥1,500くらい)
・潤滑油(ラスペネなど、必要に応じて)
シマノ以外にももっと安い工具もあります。探してみてください。
当ブログではよく登場するラスペネ。万能選手。便利です。
同じくデュラグリスも万能選手。デュラエースのパーツは高くて手が出ない私もグリスならお値打ち価格。
当ブログの自転車関連記事まとめページはこちらから!