最近話題に挙がることの多い鉄製フライパン。
鉄分が取れる。高温調理ができて、火の通りが良い。と言った利点も聞くが、一方で、
重い?お手入れは?錆びる?と言った点が気になるところ。
私は、テフロン製のフライパンを使い捨てていくことに嫌気がさして、1年半ほど前に鉄製フライパンを購入した。だいぶ時間がたち、特性も分かってきたので、鉄フライパンに興味のある方にレビューをお届けする。
目次
何を買ったか
検討の結果、山田工業所のもっともシンプルなフライパンに購入した。サイズは26cm、1.6mm厚。
理由は
1.安い。3,000~4,000ぐらい。アルミ+テフロンのフライパンとあまり変わらない。もしうまく使えなくても、ダメージが小さい。
2.シンプルな構成。結局表面を窒化処理とかしているものは、使用中に摩耗してしまうのでは、という懸念があった。
3.名前がカッコいい。山田工業所ってなんかカッコいいじゃん。朴訥とした感じでgood。
4.サイズ、板厚に関しては、以下のように決めた。
サイズ:メインで扱える大きさ。26cmは必要。
板厚:板厚が厚い方が、保温性が良く肉などは上手に焼けるという。しかしt2.3㎜は重すぎて扱えないかもしれない。(私じゃなくて妻も使うし。)1.6mmはオールマイティに使えるところだろう。
結果、山田工業所のフライパンを購入した。1年半使用後の外観を下記に示す。
購入当初は、なべ底も黒かったが、経年変化でなべ底が鉄の地肌が出てきた(?)ので色が変わっている。茶色なのは錆防止のために、水をから焼きで飛ばした時に表面にできた酸化膜の色である。
柄と、本体の接合はリベット接合である。リベット接合は錆びたり取れたりするとかいうネガティブな意見が散見されるが、今のところ全く心配なさそう。
フライパンの縁を見ると、鉄板でできているのがよくわかる。鉄板萌え~。
燦然と輝く、「打ち出し」の文字。「山田」の山が意匠化されているようだ。「し」の形もおしゃれ。職人の誇り。
裏側はこんな感じ。
重量は実測1022gと出た。ほぼ1kg。
柄が長いこともあり、大きく、重たく感じる。これ以上のサイズや、板厚は取り回しづらいと感じる。
最初にやったこと
ネットで調べた通り、から焼きして、防錆油を取る。防錆油は出荷時のフライパンに塗られている錆止めの油で、フライパンに何も入れずにただひたすらコンロの火であぶって焼き飛ばす。
昔の事なので、詳細は覚えてないが、相当長く(20~30分)焼いてた気がする。どれぐらい焼いたら取れるのか、よくわからなかったので。一応口に入れても大丈夫なものだったと記憶している。
その後、キャベツの芯等の屑野菜を多めの油で炒めて、油を馴染ませた。
最初に作ったのは、チャーハンだったと記憶している。最初は火加減や、油の量の加減が分からず、苦戦したが、何度かやっているうちに加減に慣れて、鉄以外のフライパンより早く、美味しく作れるようになった。これは、子どもたちにも大好評である。
使い勝手:高温調理、焦げ付き、鉄のフライ返しは必須
・表面のコーティングなど無いので、ガンガンに加熱できる。まさしく高温調理が可能である。
・表面のコーティングなど無いので、当然焦げ付く。油は必須。使用量はアルミ+コーティングのフライパンよりだいぶ増えるであろう。脂質の摂取量を気にされる方には厳しいか。
・上述した通り焦げ付きは起きる。ただし、コーティングが無いので、鉄のフライ返しでガンガン取ればよい。調理中気を使えば美味しい「焦げ」も料理の風味となるだろう。
姉から譲り受けたフライ返し。おそらく20年近く経つものだと思う。
”Suncraft” made in japan と刻印がある。
結構板厚があり(1.2mmくらい?)、頑丈である。このくらい頑丈でないと、鉄フライパンの相棒は務まらない気がする。
・そのほか、持ち手が熱くなると聞いたので、しっかりしたミトンを買った。しばらくは使っていたが、慣れたのか今では全く使っていない。あまり気にしなくてよさそうだ。
鉄分は取れるのか???
正直よく分からない。文献を調べてみたが、はっきりしたことは分からない。
気休め程度だろうか。
やはり重い。
上述したように重い。これ以上重くてでかいと女性にはさばききれないのでは無いか。
行っているお手入れ方法。
・使用後、焦げ付きはお湯をかけてふやかしておく。
・スポンジ+中性洗剤で洗う。
・落ちない焦げ付きはスチールたわしでこすって落とす。
・水滴が残ると錆びてしまう。洗浄後コンロで空焚きして水分を飛ばす。いつも中火で、2分。
鉄だから、錆びる。しかし恐れることはない。
時には、水が残っていたりして赤錆が出るときがあるが、スチールたわしでこすれば直ぐとれる。心配無用.
長く付き合える道具は最高。
1年半以上使用したが、全くへたらない。まだまだ使えそうだ。長く使える道具は愛着も持てるし素晴らしい。Simple is best ! 自転車も鉄、フライパンも鉄がサイコー!
全てにおいて鉄でなくてよい。
鉄フライパンはサイコーだが、いつでも何でも鉄だとでかくて重いときもある。
アルミ+テフロンの小さいフライパンも持っていて、小さくても済む時はそっちも併用している。
適材適所である。
コメント
1.6mmの厚板の山田工業所のフライパンですが焼面が凹凸に変形してきてますか?
コメントありがとうございます。
焼き面ですが特に凹凸や歪み等はありません。