
書評:認知症の人の心の中はどうなっているのか?
現時点で認知症を完全に直す薬も対策もない。だけれども周りにいる人が、認知症を発症した方の心の中、感じ方を理解してコミュニケーションを図ることで、少しでも豊かに暮らすことができる、という主張に感銘。
生成AI×プロダクトマネージャー(PdM)×中小企業診断士。X(旧Twitter)は@KovaPlus
現時点で認知症を完全に直す薬も対策もない。だけれども周りにいる人が、認知症を発症した方の心の中、感じ方を理解してコミュニケーションを図ることで、少しでも豊かに暮らすことができる、という主張に感銘。
実存主義と構造主義は、コインの裏表である。筆者は本書の中で、古今の文学作品を交えながら、近代思想に大きな影響を与えた、構造主義、実存主義を、現代に生きる我々はどのように活用できるのか、を示している。
本書は、構造主義の中心人物の1人、「レヴィ・ストロース」の仕事にフォーカスを絞って解説した入門書である。レヴィ・ストロースの示した、親族関係の理論や神話分析の手法の説明を分かりやすく行う他、構造主義のバックボーンとなった数学理論について紹介する。
障害は競技をスポイルするものではなく、拡張する追加ルール。追加ルールにより、新たな競技性が追加されて、元のスポーツとは異なる高度な技術や別種の肉体の鍛錬が必要となるのだ。そこには、健常者とはまったく異なる身体や世界の認識に基づく世界がある。
人は、自分の尺度でもって、全ての物事を図ろうとするが、例えば「時間」のように物理的に絶対的に思われる要素であっても、それをどのような尺度で感じ取っているかは生物によってそれぞれ異なる。個々の体のサイズに応じて、違う時間の単位があるのだ。