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書評:井上智洋 AI時代の新・ベーシックインカム論 を読む

ざっくり言うとIT企業勤務を経て、現在は人工知能と経済学の関係を研究する経済学者による、AIが発展した未来における、社会保障・経済政策のあり方についての提言。AIが発展し、生産活動において人間の「労働」が必要なくなると、大量の失業者が発生す...
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読んでいない本について堂々と語る方法

読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫)私は批評しないといけない本は読まないことにしている。読んだら影響を受けてしまうからだ。 オスカー・ワイルド フランスの精神分析家ピエール・バイヤールによる、一風変わった読書・書評論。1...
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4冊まとめて書評:尾原和啓 モチベーション革命、どこでも誰とでも働ける、他

どれもkindle unlimitedで読める4冊尾原和啓氏は、マッキンゼー、NTT、google、リクルート、楽天など12社を転職で渡り歩いたコンサルタントであり、IT評論家です。尾原氏は何冊か本を書いているのだが、今はamazonのki...
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ダン・アリエリー「予想通りに不合理」読んで気になったポイント6つを紹介

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)人間の行動は、自分自身が考えているような合理的なものではなく、むしろ不合理。いろいろなバイアスや人間の認知能力の「クセ」に引っ張られている...
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100分de名著 ルソー「エミール」を読む

私を支えてくれた、ルソーと「エミール」ルソーは大好きな思想家です。と言っても読んだことがあるのは「孤独な散歩者の夢想」と「エミール」だけなのですが。ルソーの特徴は、本人の感情が文章に良く表れていて、本人の感動や喜びや怒りや悲しみが自分のこと...
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スタニスワフ・レムの「砂漠の惑星」は人間の視点を相対化させる

人間のエゴ:”地球が”泣いている「砂漠の惑星」は「ソラリス」で有名なスタニスワフレムが書いたSF小説である。砂漠の惑星 (ハヤカワ文庫 SF1566)6年前に消息を絶った宇宙巡洋艦コンドル号の探索のため「砂漠の惑星」に降り立った「無敵号」。...
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哲学者が語る読書術「読書について」 ショーペンハウエル

箴言を多く残した哲学者 の読書論アルトゥール・ショーペンハウエル は18世紀~19世紀に活躍したドイツの哲学者である。主著は「意志と表象としての世界」であるが、今回紹介する「読書について」も広く読まれている著作である。内容は、その名の通り読...
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論語 自分は他者を理解できるか / 7つの習慣

巻第一 学而第一 16子ののたまわく、人の己を知らざることを患えず、人を知らざることを患う。先生が言われた、「人が自分を知ってくれないことを気にかけないで、人を知らないことを気にかけることだ。」他人が自分のことを分かってくれないことを気にす...
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アベノミクスによろしく (インターナショナル新書) 明石 順平 (著)

アベノミクスによろしく (インターナショナル新書)この本はアベノミクスの「中身」とその「結果」について、政府や国際機関が公表しているデータを基に、客観的に検証した本です。(中略)分かりやすさを重視し、「何でも知ってるモノシリ生物モノシリンが...