
書評:アルゴリズム思考術 コンピュータ科学から読み解く人間像
タイトルからして、〇〇術的な凡百のノウハウ本のように見て取られるかもしれないが、そのような本とは一線を画する知的好奇心を刺激する優れた科学読み物である。コンピュータ科学で磨かれてきたアルゴリズム的思考を用いて人間を考える良書。
30代プロダクトマネージャー。中小企業診断士に挑戦中。R3年1次試験合格。ツイッターは@KovaPlus
タイトルからして、〇〇術的な凡百のノウハウ本のように見て取られるかもしれないが、そのような本とは一線を画する知的好奇心を刺激する優れた科学読み物である。コンピュータ科学で磨かれてきたアルゴリズム的思考を用いて人間を考える良書。
神林長平の「ぼくの、マシン」はSF小説、戦闘妖精雪風シリーズのスピンオフ作品だ。作中に描かれているネットワークに接続しネット上のアプリケーションで動作するコンピュータは現代のchromebookの姿に近い。 雪風の最新作情報も。
「目の見えない人は世界をどう見ているのか」は、目の見えない人がどのように世界を認識し、世界観を作り出しているかについて調査・考察した本だ。 晴眼者であることを当然として生活している自分たちの認識を相対化し、解体してくれる一冊だ。
幕末期の日本、ペリー来航後わずか7年で国産の蒸気船を宇和島藩では完成させた。その中核を担ったのは、手先が器用なだけが取り柄の、貧乏提灯張り職人、嘉蔵であった。技術の壁と身分の壁に苦戦しながらも、奮闘する姿を描いた司馬遼太郎の短編である。
ゴリゴリの制御工学者であった筆者が抱いた問い。それは知能の源泉とは何なのか、と言うもの。その問いを探るために筆者はムカデ型ロボットを作り、構成論的アプローチからその問いに迫る。そしてその武器は、哲学者フッサールが提唱した、「現象学」である。
「本を読む本」は読書論の古典ともいえる名著だ。その中で紹介されている読書法、点検読書とは、いわば「系統立てた拾い読み」のようなもので、一冊の本がどのような本であるか、短時間で効率よく性格に把握するための読書法だ。