“マネージャー”って何よ?
ずっとマネージャーと言うと管理職と言う訳語を当てはめてた。
だけども最近、manage には管理以外に「何とかする」「(苦労して)どうにかする」と言う意味がある事を知った。だからマネージャーとは、苦労して何とかする人ってになる。これが自分にとっては凄い発見だったんだ。
私はずっとPdM(Product Manager )として働いてきた。社内でそう言う役職名では無いが、実情はPdMである。
社会人として働き出してから、自分がマネージャー(=管理職)って言う言葉からイメージするものは、現状を完璧に把握して神の如き“管理”を実現する存在だった。
でもPdMとしての自分の毎日はそんな完璧なものとは程遠く、うまくいかない事ばかりの中、“何とかしよう”としてもがく日々の連続だった。
開発の現場では日々、トラブルの連続である。これって全然“管理”できてないしマネージャーの仕事してきたって言えるのかなって思ってた。
でもマネージャーが、クリーンで完璧な管理を目指すものじゃなく、泥臭く、悪戦苦闘しながらも“manage:なんとかする”人なのであれば、私が過ごしてきた日々は十分“マネージャー”としてやってきたと言えると思えた。むしろ立派にやってきたと認めてあげられるくらい
、ひたすらに“なんとかしようと”してきた。そこは間違いない、と確かに言える。
PdMなら “Product” 製品を “Manager” 何とかする人 である。PdMはミニCEOとも呼ばれたりするけど、”製品を何とかする人“は自分の今までの働き方にマッチしていてとても好感が持てる言葉だ。
だから、クリーンじゃなくて泥臭く、時に一敗地に塗れようとも、それでも何とかしてやろうと再び足掻く、そんなマネージャーで行こう。
一敗地に塗れたからといって、それがどうだというのだ?
すべてが失われたわけではない――まだ不撓不屈の意志、
復讐への飽くなき心、永久に癒やすべからざる憎悪の念、
降伏も帰順も知らぬ勇気があるのだ! 敗北を喫しないために、
これ以外何が必要だというのか?
「失楽園」ジョン・ミルトン
こう書いていたら思い出した一節。憎悪や憎しみはともかく、失楽園のルシファーって堕天使ながらリーダーとして結構好意的に描かれてる気がします。この台詞もカッコいいぞ。よっ“明けの明星”!