長野県 学びの県づくりフォーラムに見る学びの意味 その4

学びの県づくりフォーラムとは

少子化、高齢化社会の進行、AI、ロボット技術の急速な発展。現代社会・経済環境は目まぐるしく、かつてない速度で変化していく。この世界において長野県の未来を切り開くための行動計画として、長野県では2013年より5カ年実施した「しあわせ信州創造プラン」を引き継ぎ、2018年より「しあわせ信州創造プラン2.0」として目下実施中である。

「しあわせ信州創造プラン2.0」
https://www.pref.nagano.lg.jp/kikaku/kensei/soshiki/shingikai/ichiran/sogokeikaku/2018keikaku.html

本プランの中で最も重視されているのが、「学びと自治の力」であり、これを推進エンジンとして政策を展開する、とHPでは述べられている。

この「学びと自治の力」について県民の理解を深めるために、各界の有識者、実践者を招いたフォーラムを開催している。その名も、「学びの県づくりフォーラム」。

当ブログでは、このフォーラムの議事録を読んだ感想をまとめて記事を公開してきた。

少子高齢化社会の進行、AI、ロボット技術の急速な発展。めまぐるしく世界が変化していく中、長野県では「学びと自治の力」を県政の柱と考え、県民の学びに対する意識を深めるために、「学びの県づくりフォーラム」を開催した。そのレビュー。
長野県 学びの県づくりフォーラム第2回目は、解剖学者の養老孟司氏をゲストに招いて行われた。本記事ではその開催記を読んだ感想をまとめている。脳による思考やデータばかりを重視するのではなく、肉体感覚に根ざして生きよ、と養老氏は言う。
学びの県づくりフォーラムとは 少子化、高齢化社会の進行、AI、ロボット技術の急速な発展。現代社会・経済環境は目まぐるしく、かつてない...

今回は、このフォーラム企画の第5回をレビューする。

第5回はわかりやすいニュース解説でおなじみの池上彰氏をゲストに招いての講演と、「これからの地域と学び合い」と題した識者によるパネルディスカッションである。

イベントの様子は下記リンクの開催報告で知ることができる。

https://www.pref.nagano.lg.jp/kikaku/manabi/forumvol5report.html

いつものとおり、私は現地参加していないが、上記の開催報告を元に感じたことを書いていこう。

第1部 池上彰氏の講演

まず一読して感じるのは、講演内容の明快さ、わかりやすさである。もちろん本報告をまとめた方の手腕によるところも大きいと思われるのだが、さすが池上彰氏という印象を受けた。読んでいてすごくすんなりと理解できる感じで感心した。

特に同感なのは下記の箇所。

たとえば皆さんがインフルエンザのことを専門書やインターネットで調べて、インフルエンザのことをよく理解したとします。けれど、それを人に説明しようとすると、うまく説明できないことがあります。そんな時は、誰かに伝えなければならないという問題意識を持って取り組めば変わってくるはずです。アウトプットを意識してインプットをすると、スムーズに入ってくる。つまり人に教えることは、実は自分にとっての一番の学びになるということなんですね。

アウトプットを意識してインプットすることが大事、というのは様々な方が言われていることではあるが、これはやはり真理の一つだと思う。私もこのようなブログを運営したことの成果の一つとして、本を読んだり新製品を試したりする際に、他人に紹介する、要約するという目線で取り組むことで随分と読書体験や使用体験の分解能が上がる実感が確かにある。

この学びの県づくりフォーラムの開催報告にしても少なくとも5~6回は繰り返して精読している。それはやっぱり記事にして伝えるためであって、そのために様々な角度から見返し、時間を開けて読み返ししているのである。まさしくアウトプットを念頭に置くことでインプットの質が高まるということである。

なお、講演が行われたのは2020年の1月25日であるが、コロナウイルスについても講演にてしっかり触れられている。今でこそ、コロナウイルスの登場により起こった影響の大きさが誰にでも実感できているが、スペイン風邪の例を紐解きながら今回のウイルスが社会に大きな影響、変化をもたらす可能性について1月下旬の時点において指摘されている点もさすがだなと思わされる。

パネルディスカッション

パネルディスカッションではまず、池上氏のこの発言から。

実は東日本大震災で大きな被害を受けた市があるんですが、住民の皆さんが復興のためにすごく頑張っておられる。なんでそこまでやるんですかと聞いたら、市長が何もやってくれないからです、と。自分たちがやるしかないとなり、結果的に活性化したっていうんですね。なるほどなと納得しました。みんながどんどん自主的にやって、その後からついてお手伝いをするという、そういう行政の役割もまたあるのかなと思いました。

これは実は自分の職場において今実感しているところである。割とトップが何もしないと下がなんとか頑張って自分たちで方向づけをして物事を動かしていこうとするものである。トップが無能なためにこういう自体に陥るのは両手をあげて歓迎はできないわけだが、メンバーの自主性、主体性に信じた運営をあえてする、というマネジメントは有効であろう。

最後は阿部知事のまとめのお言葉から。

幾つかキーワードがあって、一つは「主体性」かなと。自分の事として自分で行動することが重要です。ただ、これは一人ではできないので、いろんな人たちとつながりを持つ。この「つながる」っていうのもキーワードだと思います。そして、「楽しむ」ということ。「主体的に」「つながりながら」「楽しく」っていうのが重要じゃないかと思います。実は、この全てに「学び」が結びついているんじゃないかと思いました。学ばなければ、自分はどういう立場で何をすればいいのかわかりません。学ぶことを通じて、誰かとつながっているのも見えてきます。さらに学ぶことは楽しい。全てのベースに「学び」があると思います。

「主体性」「つながり」「楽しむこと」どれも大事な要素だと思う。自分自身が今属しているコミュニティでこれらが得られているのであれば、それはありがたいことだ。もし得られないのであれば、変化を求めて動いてみるべきかもしれない。

ところで最後の集合写真をみたら阿部知事のガタイの良さに驚いた。調べたら身長181cmだそうだ。この間車で上信越道を走る機会があって、長野の山並み、自然の雄大さに感動したが、知事のスケールもでかそうだ。

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