中小企業診断士への道:その14 2次筆記合格と効果的な勉強方法

10月30日 無事に試験を受けてきました。 R3年度よりも自宅から遠い会場。会場の最寄駅に降り立つと「一年前の借りを返しにきたぞ」と...

2次筆記試験の結果

合格発表日の23年1月12日、HPにて合格発表をチェックし合格を確認しました。この記事を書いている時点では得点も開示されているので下記に示します。

事例1:77
事例2:66
事例3:75
事例4:61

終わってみれば全ての事例で合格点をもぎ取ることができました。事例1は手応え通りの高得点でしたが、感触が良かった事例2は思ったほど得点が伸びず、逆に解けなかった印象の強い事例4は61点と意外に良かったです。事例3もあまり手応えなかったですが、高得点でしたね。事例2は易化、事例4は難化のためそれぞれ得点調整されたのではないかと予想します。

勉強方法の振り返り

事例1〜3

事例1~3の対策で有効だったと思うのは定番の「ふぞろい合格答案」シリーズです。過去6年分くらいを手に入れて3周くらいしました。ふぞろいのメリットとしては自己採点できること、そして模範解答だけでなく、不合格だった答案も確認できることです。また基本的な解答の作法や戦略もわかります。例えば「課題」と「問題点」の違いとか、助言問題には助言内容によって期待される効果まで書くと言ったことです。初受験の令和3年度はここら辺の作法を知らなかったので苦戦したところもあると思います。ここら辺の知識・作法はあくまで受験テクニックに過ぎないと思いますが、合格に向けて役立つ知識ではあります。

事例1〜3について初年度は難しく考えすぎて何書いたら良いかわからないこと多かったのですが、ふぞろいを使って演習することで回答の粒度がわかってきました。

「冷蔵庫に象を入れるにはどうすれば良い?」というなぞなぞがあります。答えは

1)冷蔵庫を開ける 2)象を入れる 3)扉を閉める

というものです。どれぐらいの大きさの冷蔵庫が必要か、とか象は生かすのか、殺すのか、とか何を使って冷蔵庫の中に押し込めるのか、とかは一切回答要素に含まれません。

問題文の制約条件にもよりますが診断士の2次試験の回答の粒度もこんなもんで十分なんだと思います。

職人の高齢化が進んでいる→若手を採用、技術を継承しなさい

売上が少数の取引先に集中している→新しい取引先開拓や直営事業を展開しなさい

社員育成が行われてない→OJTや外部研修で育成しなさい

あまり細かいことは置いておいて大雑把でも進むべき方向を示すことが大事かなと思います。その上で一次試験の知識を元にキーワードを突っ込めば良い感じになると思います。そこら辺はふぞろい読んで引き出しが増やせるかなと。

事例4

事例4は以下の2冊を時間が取れる限り繰り返し周回すれば良いと思います。イケカコは買ったけど一切やりませんでした。解けない問題への対処等試験テクニックはふぞろいを読めばOK。

まずは30日完成から

次に全知識・全ノウハウを。この2冊で十分。

時間の使い方

1次試験は細かい小問題の集合なので隙間時間に少しづつ演習することが可能なのに対して2次試験はボリュームのある与件文に関連した記述式の問題が4〜5問出題されます。1次と2次は全く違う形式です。このため2次試験の対策、特に過去問演習は1〜2時間のまとまった時間が無いとキツイなっと最初は思ってました。

しかし、そんなまとまった時間はなかなか取れないので、細切れで良いからとにかく着手することにしました。朝、通勤電車で与件文を読む⇨昼休みに解答の骨子を作る。⇨夜に解答を書き上げる⇨翌日、朝の通勤中にふぞろいで解答方針を確かめてみる。⇨昼休みにふぞろいを使って自己採点してみる。こんな感じでやれば2日で1事例を解くことができます。平日の5日間のうち4日間で2事例回せるので、平日だけ勉強するとしても1ヶ月で8〜10事例を演習することができます。もちろん本来の試験時間80分を確保して制限時間内に解き切る練習は別途必要ですが、80分を確保しないと勉強できないこともないので柔軟に取り組むのが良いのでは。何もやらないよりははるかに有効な対策となるでしょうから。

口述試験の対策 やる気が出ずにスプラトゥーンばっかりやっていました。1/12の合格発表から2日経った14日ぐらいからやっ...